歩き始めた子どもにリードを付ける親が増えているそうです。
もちろん事故や迷子から子どもを守るためですが、「まるで犬みたい」と顔をしかめる人もいるようです。
以前から体にひもを付けられている子どもはいました。腰ひもやへこ帯を付けられている時代もあったくらいですから、そう珍しくありません。
しかし、マスコミに取り上げられるたびに論争がおこっています。
抵抗感のある方は、「可哀想」「犬の散歩みたい」と口をそろえて言います。まあこれは一般的な感想で、それはそれでいいのですが、テレビの情報番組が取り上げた際に出演者が「奴隷制度を思い出した」とコメントしたそうです。
そこまで言うかー。最近の情報番組の司会者は、すぐにコメンテーターに話を振るし、コメンテーターはそれにすぐ応えて何でもコメントするので、淡々と流れていく番組が多いですね。ですので印象に残らない。
ハーネスリュック
最近はハーネスリュックと言って、かわいいリュックにハーネスが付いているものが流行しています。これを身につけると、どうして奴隷をイメージできるのかよくわかりません。
安心安全のため
幼児による飛び出し事故は、一緒にいた大人が目を離したすきに起こることが多いそうです。また、迷子にしても同じことが言えると思います。
使うのをやめた親もいる-その理由-
・娘が道路へ飛び出しそうになったので慌ててリードを引くと、娘が転んで右ひじを打った。擦り傷とあざで済んだが、「活発すぎるうちの子には合わない」と思った。
・「動物を調教しているみたいで違和感があった」。通りすがりの人がひそひそ声で「ほら、あれ」と話すのも聞こえた。
緑園こどもクリニック(横浜市)の山中龍宏医師の話
「1~3歳の幼児は前後を見ず興味のある方へ走り出す。2歳ごろは手をつなぐのを嫌がる子も多い」。
「リードを使うかどうかは親の価値観で決めればいいでしょう。一時的な対策で、すぐ親から離れて走り出す子には有効です。それ以外では、車や自転車と分かれた道を使うよう習慣づけることが大切です」。