パノラミス錠は、月に1回1錠飲ませるだけで、フィラリア予防、ノミ・マダニの駆除、消化管内寄生虫(回虫、鉤虫、鞭虫)の駆除ができる薬です。
1度で3つの役割をするので、飼い主にとっても、愛犬にとっても負担が軽減できる薬です。
日本国内では獣医師の処方が必要な要指示薬ですが、一度は獣医師から処方してもらって、次からは個人輸入で購入する方も増えています。
個人輸入のメリット
1.安くで購入できる
ペットの診察や薬にかかる費用は、都会になるほど高くなる傾向があります。
都会の方が、家賃や人件費が高くつくからだと思います。
2.病院に行く必要がない
わざわざ病院に行って購入しなくても、送ってくれますからね。
しかし、用量・用法を守らないと、愛犬を苦しませることになります。
詳しい副作用についてはこちらです。
http://mizuing.net/blog/archives/1651
副作用の実例
以下は、農林水産省動物医薬品検査所に、パノラミス錠の副作用と思われるものを、獣医師または製造者が報告したものをまとめたものです。
農林水産省動物医薬品検査所の副作用情報データベースで検索した結果、28件のデータがありました(2016/3現)。
1件だけ不明なものがありますが、他はすべてパノラミス錠の投与によって、死に至ってはいません(不明な1件は記載していません)。
発生年月日 | 2014/03/09 |
投与から発現まで | 1分未満 |
犬種/性別/年齢 | ゴールデン・レトリーバー /オス/1歳 |
副作用の症状 | 流涎、震え、元気消失、口内乾燥 |
獣医師の見解 | 併用薬もないため、因果関係があると感じている。 |
処置 | 点滴、セレニア注射 |
※流涎(りゅうぜん):よだれを流すこと。
発生年月日 | 2014/04/05 |
投与から発現まで | 24時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ミニチュア・ダックスフント/オス(去勢)/9歳 |
副作用の症状 | 掻痒、顔面腫脹、全身発赤、下痢 |
獣医師の見解 | 本品投与以外には普段通りのフードを与えているのみで、他に原因となるものに心当たりがないため 因果関係があると考えられる。 |
処置 | 点滴、セレニア注射 |
※掻痒(そうよう):かゆいところをかくこと。
※腫脹(しゅちょう):炎症などによって身体組織の一部分がはれあがること。
発生年月日 | 2014/04/07 |
投与から発現まで | 12時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ミニチュア・ダックスフント/メス(避妊) /6歳 |
副作用の症状 | 顔面腫脹 |
獣医師の見解 | 狂犬病ワクチンの接種では同様の症状が出たことがなく、その他に投薬しているのが本製剤だけであったため因果関係があると考えられる。 |
処置 | プレドニゾロン、抗ヒスタミン剤(注射、内服) |
発生年月日 | 2014/04/26 |
投与から発現まで | 24時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ミニチュア・ダックスフント/メス /8歳 |
副作用の症状 | 顔面腫脹、発疹 |
獣医師の見解 | 添付文書にも過敏性反応についての注意が書いてあったため、副作用として報告した。 |
処置 | プレドニゾロンとバイトリル(注射、投薬) |
発生年月日 | 2014/05/06 |
投与から発現まで | 2時間未満 |
犬種/性別/年齢 | トイ・プードル/オス(去勢)/4歳 |
副作用の症状 | 嘔吐、起立不能 |
獣医師の見解 | パノラミスの投与後に起こっており、因果関係があると考えている。 |
処置 | 点滴、セレニア注投与 |
発生年月日 | 2014/05/10 |
投与から発現まで | 1時間30分未満 |
犬種/性別/年齢 | トイ・プードル/メス/7歳 |
副作用の症状 | 嘔吐(1.5~2時間後)、薬疹(約12時間後) |
獣医師の見解 | 因果関係があると考えられる。 |
処置 | デキサメサゾン2mg/kg、ジフェンヒドラミン1mg/kg、抗ヒスタミン剤 |
※薬疹(やくしん):薬の副作用によって生ずる発疹。
発生年月日 | 2014/05/19 |
投与から発現まで | 1分未満 |
犬種/性別/年齢 | ポメラニアン/オス(去勢) /6歳 |
副作用の症状 | 意識低下、倦怠、口唇の痙攣 |
獣医師の見解 | 当該製品の投与直後に発症しているので、因果関係がないとはいえない。 |
処置 | 無処置 |
※痙攣(けいれん)
発生年月日 | 2014/05/27 |
投与から発現まで | 12時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ドーベルマン/メス(避妊)/2歳 |
副作用の症状 | 下痢、血便 |
獣医師の見解 | 大腸性の血便であろうと考えている。発生の時間等から因果関係は否定はできない。 |
処置 | タイロシン粉、デルクリアー、プレドニゾロン |
発生年月日 | 2014/06/02 |
投与から発現まで | 1分未満 |
犬種/性別/年齢 | 雑種(マルチーズ×シーズー) /オス/13歳 |
副作用の症状 | 嘔吐、元気消失、食欲不振、膵炎 |
獣医師の見解 | 他に原因となるものがないため、因果関係はないとはいえないと考えている。 |
処置 | リンゲル液補液、セレニア、バイトリル、ステロイド |
発生年月日 | 2014/06/02 |
投与から発現まで | 48時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ミニチュア・ピンシャー/メス/3歳 |
副作用の症状 | 顔面腫脹、痒み |
獣医師の見解 | フレーバー等に反応したのではないかと考えている。 |
処置 | ステロイド、抗ヒスタミン剤を注射にて投与 |
※フレーバーに反応:薬の香り・味に反応
発生年月日 | 2014/06/15 |
投与から発現まで | 24時間未満 |
犬種/性別/年齢 | フレンチ・ブルドッグ/オス/4歳 |
副作用の症状 | 発赤、掻痒 |
獣医師の見解 | 2ヵ月続けて同様の症状が出たということで、因果関係があるのではないかと考えられる。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2014/06/18 |
投与から発現まで | 1時間未満 |
犬種/性別/年齢 | トイ・プードル/オス/1歳 |
副作用の症状 | 嘔吐、元気消失 |
獣医師の見解 | 他の原因に心当たりがなく、因果関係があるのではないかと考えている。 |
処置 | ステロイド |
発生年月日 | 2014/06/30 |
投与から発現まで | 5時間未満 |
犬種/性別/年齢 | トイ・プードル/ メス(避妊) /3歳 |
副作用の症状 | 震え、食欲不振 |
獣医師の見解 | 当該製品の副作用だと思われたので、報告した。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2014/07/23 |
投与から発現まで | 24時間未満 |
犬種/性別/年齢 | フレンチ・ブルドッグ/メス/6歳 |
副作用の症状 | 嘔吐、薬疹 |
獣医師の見解 | 因果関係があると考えられる。 |
処置 | 抗生剤(ビクタス)、ステロイド剤(セレスタミン配合剤) |
発生年月日 | 2014/10/10 |
投与から発現まで | 5時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ポメラニアン/オス/3歳 |
副作用の症状 | 元気消失、行動異常(ぼーっとした状態で、口をパクパクさせる) |
獣医師の見解 | 他に併用薬もないため因果関係がないとは言えない。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2015/02/23 |
投与から発現まで | --- |
犬種/性別/年齢 | ポメラニアン/メス/5歳 |
副作用の症状 | 嘔吐(血液混じり) |
獣医師の見解 | 犬の嘔吐は、空腹吐きなどで、血液が少し混ざっている事もあると認識していて、吐血という事ではない。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2015/04/20 |
投与から発現まで | 30分未満 |
犬種/性別/年齢 | チワワ/オス/12歳 |
副作用の症状 | 嘔吐(5回)、水様下痢、体重減少 |
獣医師の見解 | 過去に同様の症状があり薬剤との関係の判断は難しく不明である。 |
処置 | ブドウ糖、ビタミン剤混液注射、ディアバスター、デルクリアー |
発生年月日 | 2015/04/24 |
投与から発現まで | 3時間未満 |
犬種/性別/年齢 | 雑種/メス(避妊)/3歳 |
副作用の症状 | 上を向いてぼんやりする、震え、元気消失 |
獣医師の見解 | 昨年11月の投与でも同様の症状があったので、パノラミス投与によるものではないかと考えている。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2015/05/04 |
投与から発現まで | 1時間未満 |
犬種/性別/年齢 | 柴/メス/12歳 |
副作用の症状 | 嘔吐 |
獣医師の見解 | 本製剤の投与前にもラリキシンを投与していたが、吐いたことはなかったため、何かしらのスイッチを押したのではないか。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2015/05/08 |
投与から発現まで | 24時間未満 |
犬種/性別/年齢 | シーズー/オス/5歳 |
副作用の症状 | 嘔吐、軟便 |
獣医師の見解 | これまでにワクチン接種による副作用はなく、また嘔吐することもなかったため因果関係があると思われる。 |
処置 | マイトマックス、デルクリアー錠、ラクトリンゲル、ネオラミン3B、マスブロンH、ヒメチジン、ブスコパン、ビクタス、プレドニゾロン |
発生年月日 | 2015/05/10 |
投与から発現まで | 1時間未満 |
犬種/性別/年齢 | 柴/メス(避妊)/1歳 |
副作用の症状 | てんかん、後弓反張 |
獣医師の見解 | 因果関係は否定できない。 |
処置 | 無処置 |
※後弓反張(こうきゅうはんちょう):自分の意志とは関係なく後ろに反り返ること。
発生年月日 | 2015/05/12 |
投与から発現まで | 5時間未満 |
犬種/性別/年齢 | チワワ/オス/6歳 |
副作用の症状 | 元気消失、ぼーっとした状態、ふらつき |
獣医師の見解 | 因果関係があると考えるが、間違えて用量が大きいものを処方してしまったのが原因と考える。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2015/05/13 |
投与から発現まで | 24時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ジャック・ラッセルテリア /メス/2歳 |
副作用の症状 | ふらつき、ぐったり |
獣医師の見解 | 因果関係があると考えられる。 |
処置 | ステロイド |
発生年月日 | 2015/06/01 |
投与から発現まで | 8時間未満 |
犬種/性別/年齢 | イタリアン・グレートハウンド/メス(避妊) /1歳 |
副作用の症状 | 眼のしょぼつき、神経症状(ふらつき) |
獣医師の見解 | 他の薬を与えていないこと、それまで健康で既往歴がないのに、いきなり当症状が起きたため因果関係があると考えられる。 |
処置 | 無処置 |
発生年月日 | 2015/06/02 |
投与から発現まで | 1時間未満 |
犬種/性別/年齢 | ボストン・テリア/オス/8歳 |
副作用の症状 | 下痢(水様便、血便)、嘔吐 |
獣医師の見解 | 生活環境に変化もない中での投与であったため因果関係があると思われる。 |
処置 | セレニア、セファメジン、補液 |
発生年月日 | 2015/06/02 |
投与から発現まで | 1時間未満 |
犬種/性別/年齢 | シェットランド・シープドッグ/メス(避妊)/13歳 |
副作用の症状 | 痙攣 |
獣医師の見解 | 砕いて投与した影響もあるかもしれない。 |
処置 | 皮下点滴(生理食塩水)、強肝剤の皮下投与 |
発生年月日 | 2015/06/10 |
投与から発現まで | 3時間未満 |
犬種/性別/年齢 | メス(避妊) |
副作用の症状 | 呼吸促迫、流涙、旋回運動 |
獣医師の見解 | 当該医薬品しか投与していなかったため因果関係があると思われる。 |
処置 | 無処置 |
<パノラミス錠と同成分の「コンフォティスプラス」個人輸入先>
コンフォティスプラス超小型犬用(体重2.3~4.5kg)
コンフォティスプラス小型犬用(体重4.6~9kg)
コンフォティスプラス中型犬用(体重9.1~18kg)
コンフォティスプラス大型犬用(体重18.1~27kg)
コンフォティスプラス超大型犬用(27.1~54kg)