エンロクリア錠の副作用

エンロクリア錠50の副作用は、次の通りです。
 

 
<副作用>
・本剤投与により嘔吐、食欲不振、流涎等を認めることがある。
 
・猫において、本剤の投与により失明等の視覚障害が認められた報告がある。
 
※流涎(りゅうぜん):よだれを流すこと。
 
<補足・注意事項>
・大量投与により幼若犬で関節障害(軟骨形成異常)が認められたため、12ヵ月未満の犬には使用しないこと。
 
・本剤は第一次選択薬が無効の症例に限り使用すること。
 
・本剤の投与期間は原則として7日以内とし、14日までの追加投与は慎重に行うこと。7日間の投与で症状の改善が認められない場合、処方を再検討すること。
 
 

エンロクリア錠について

エンロクリア錠(共立製薬)は、エンロフロキサシンを主成分とする犬・猫用ニューキノロン系抗菌剤です。
 
ニューキノロン系の抗菌薬は、次のような特徴があります。
 
・腸からの吸収率が高い
・標的とする感染組織への移行性に優れている
・多くの細菌をカバーする
 
<エンロクリア錠の効能・効果>
主に、犬・猫の尿路感染症に用いられます。
 
有効菌種:ブドウ球菌属、レンサ球菌属、腸球菌属、大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、シュードモナス属、ステノトロホモナス・マルトフィリア、アシネトバクター・カルコアセティクス 
 
嗜好性が高い素材を配合するなど、ニューキノロン系特有の苦味が緩和されています。
 
 
一方、バイトリル錠(バイエル薬品)は、エンロフロキサシンを主成分とする犬・猫用フルオロキノロン系抗菌剤です。

効能・効果、有効菌種は、エンロクリア錠と同じです。
 
参考
動物医薬品検査所
http://www.maff.go.jp/nval/
『最新版 獣医からもらった薬がわかる本』(世界文化社)
 
 

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