愛犬の認知症の症状をチェックするには/犬痴呆の診断基準100点法

犬の高齢化に伴い、認知症の問題がクローズアップされています。
 

一般的には、イヌでは12歳以上で発症率が増加し、12~14歳で15%前後、14~16歳で30%前後、16歳以上では60%前後が認知症状を示しているといわれています。
ネコでは、統計的な報告はありませんが、15歳以上で、50%が認知症になるといわれています。
 
ペット長寿時代 認知症と向き合う(JIJICO)

 
認知症か認知症でないかの判断は、内野富弥氏の「犬痴呆の診断基準100点法」がよく用いられます。
 

簡易チェック5項目

 
13歳以上の犬で、次の5項目中、2項目以上当てはまれば、認知症の疑いがあります。

1.夜鳴き
夜中に意味もなく、単調な大きな声で鳴きだし制止ができない
 
2.トボトボ歩き
歩行は前進にのみトボトボ歩き、円を描くように歩く
 
3.後退不能
狭いところに入りたがり、自分で後退できないで鳴く
 
4.無反応
飼い主、自分の名前、習慣行動がわからなくなり、何事にも無反応
 
5.異常な食欲
よく寝て、よく食べて、下痢もせず、痩せてくる

 
ただし、認知症に似た症状を示す病気(脳腫瘍、ホルモン疾患、関節疾患、代謝異常疾患他)の場合もあります。
 
 

「犬痴呆の診断基準100点法」による診断

各項目をチェックし、右の点数をたして、50点以上あれば「痴呆犬」と判断されます。
 
30点以下…老犬
31点~49点…痴呆予備犬
50点以上…痴呆犬
 

項 目  点数
食欲・下痢 (1)正常
(2)異常に食べるが下痢もする
(3)異常に食べて、下痢をしたりしなかったりする
(4)異常に食べるがほとんど下痢をしない
(5)異常に何をどれだけ食べても下痢をしない
生活リズム (1)正常
(2)昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る
(3)昼も夜も眠っていることが多くなった
(4)昼も夜も食事以外は死んだように眠って夜中から明け方に突然起きて動き回る
(5)上記のの状態を人が静止することが不可能な状態
後退行動(方向転換) (1)正常
(2)狭いところに入りたがり、進めなくなると、なんとか後退する
(3)狭いところに入ると全く後退できない
(4)(3)の状態であるが、部屋の直角コーナーでは転換できる 10
(5)(3)の状態で、部屋の直角コーナーでも転換できない 15
歩行状態 (1)正常
(2)一定方向にフラフラ歩き、不正運動になる
(3)一定方向にのみフラフラ歩き、旋回運動(大円運動)になる
(4)旋回運動(小円運動)をする
(5)自分中心の旋回運動になる
排泄状態 (1)正常
(2)自分中心の旋回運動になる
(3)所構わず排泄する
(4)失禁する
(5)寝ていても排泄してしまう(垂れ流し状態)
感覚器異常 (1)正常
(2)視力が低下し、耳も遠くなっている
(3)視力・聴力が明らかに低下し、何にでも鼻を持っていく
(4)聴力がほとんど消失し、臭いを異常に、かつ頻繁にかぐ
(5)嗅覚のみが異常に敏感になっている
姿勢 (1)正常
(2)尾と頭部が下がっているが、ほぼ正常な起立姿勢を取ることができる
(3)尾と頭部がさがり、起立姿勢をとれるがアンバランスでフラフラする
(4)持続的にぼーっと起立していることがある
(5)異常な姿勢で寝ていることがある
鳴き声 (1)正常
(2)鳴き声が単調になる
(3)鳴き声が単調で、大きな声を出す
(4)真夜中から明け方の定まった時間に突然鳴き出すが、ある程度制止可能
(5)(4)と同様であたかも何かがいるように鳴き出し、全く制止できない 17
感情表出 (1)正常
(2)他人及び動物に対して、なんとなく反応がにぶい
(3)他人及び動物に対して、反応しない
(4)(3)の状態で飼い主にのみかろうじて反応を示す 10
(5)(3)の状態で飼い主にも反応しない 15
習慣行動 (1)正常
(2)学習した行動あるいは習慣的行動が一過性に消失する
(3)学習した行動あるいは習慣的行動が部分的に持続消失している
(4)学習した行動あるいは習慣的行動がほとんど消失している 10
(5)学習した行動あるいは習慣的行動がすべて消失している 12

 
各項目の最も高い点数を合計すると100点になります。
 
 

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