犬に足のスネをかまれただけで死亡!その死亡原因とは

韓国の人気アイドルグループのメンバーが飼っている犬にかまれて死亡したというニュースが、日本でも大々的に報じられました。
 
大型犬に首をかまれて、出血多量で亡くなったのかと思ったら、犬はフレンチブルドッグ。
 
しかもかまれた箇所が、足のスネということです。
 
 
死亡原因は「敗血症」です。
 
犬にかまれてから6日後に亡くなっています。
  
 

敗血症とは

敗血症は、血液に細菌が入り、細菌が全身に回って臓器を傷つける病気です。
 
日本では、年間10万人(推定)が敗血症で亡くなっています。
 
今回のケースで言えば、犬にかまれた傷口に細菌が増殖して、絶え間なく細菌の毒が血中に送りこまれたのが原因で敗血症にかかったものとみられています。
 
通常は、抵抗力の弱い子どもや高齢者、基礎疾患のある人が発症する場合が多い病気です。
 
今回亡くなった方の詳しいことはわかりませんが、53歳の女性だそうです。
 
 
敗血症で亡くなったと発表していますが、犬が持っていた病原菌で亡くなった可能性もあります。
 
動物から移る感染症は、「人獣共通感染症」、「動物由来感染症」、「ズーノーシス」などと呼ばれています。
 
世界には300種類以上の人獣共通感染症があると言われています。
 
この数字には驚きですが、だからといって怖がらずに、次のようなことに気をつけていれば大丈夫です。
 
 
・ペットとキスをしたり、ペットに口をなめさせない
 
・食事中に自分の箸やスプーンでペットに食べ物を与えない
 
・人とペットの食器を一緒に洗わない、また洗うスポンジなども別にする
 
・糞尿の処理をした後は、石鹸でよく手を洗う
 
・ペットと一緒に寝ない
 
・ペットと一緒にお風呂に入らない
 
・定期的にペットの爪切りをする
 
・鳥を室内に放さない
 
 
パスツレラ症
犬や猫になめられる、かまれる、ひっかかれることで感染します。
 
犬の75%、猫の100%近くがこの病原体を持っています。
 
 
イヌ・ネコ回虫症
犬や猫のフンに含まれる回虫の卵が、口から入ることで感染します。
 
 
ネコひっかき病
犬や猫にひっかかれる、かまれることで感染します。
 
 
オウム病
鳥の羽毛、乾燥したフンが空気中に舞い、それを吸うことで感染します。
 
 
 

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