犬がフードを吐いた場合、すぐに病院へ連れて行く必要があるケースと、問題がないケースがあります。
このページでは、元気なのにフードを食べてすぐに吐いた場合の原因と対処法について書いています。
原因と対処 早食い1
食べるのが何より好きな犬は、食べるスピードがとにかく速いです。
このような犬は、食べた後、ゲップをしていると思います。
早く食べると、どうしても大量の空気も吸ってしまうからです。
その空気がゲップとして口から出ると同時に、胃の中のフードが出てしまうことがあります。
この場合は、早食いを防止する食器を使うと効果的です。
今使っている食器の真ん中に、テニスボールを置く方法もあります。
原因と対処 早食い2
恐怖や不安を感じて早食いになっている場合があります。
例えば、他に犬や猫がいると、食べ物を奪わないかという不安・緊張。
実際に奪われることへの恐怖。
これらがストレスとなって、胃酸が増えることがあります。
胃酸の増大は、食べ物を吐くという行為につながります。
飼っている犬や猫が他にいない場合、飼い主がその対象になっていることもあります。
犬がフードやおやつを食べているときに、じょうだんで取り上げたりしたことはありませんか?
多頭飼いの場合は、それぞれ離して、吐く子は静かな場所で独り食べられるような環境をつくってあげましょう。
原因と対処 ドッグフードの変更1
いつもと違うドッグフードにいきなり切り替えた場合、胃がなじめず吐くという行為になることがあります。
シニア犬用のドッグフードへの切り替えは、7歳ごろから始めます。
この際、いきなり切り替えるのではなく、1ヵ月ほどかけて切り替えましょう。
原因と対処 ドッグフードの変更2
徐々に新しいフードに切り替える際、その途中や切り替え後に吐く場合は、食物アレルギーか食物不耐症の疑いがあります。
食物不耐症(しょくもつふたいしょう)とは、ある特定の食べ物を消化するのが困難な状態である病気です。
例えば、人間用の牛乳には乳糖が含まれていますが、基本的に犬は乳糖を吸収することができません。
犬が、人間用の牛乳を飲むと下痢をおこすのは、乳糖が小腸に残っているのが原因です。
犬の食物不耐症は、フードの切り替え時によく発症するようです。
一方、食物アレルギーは、ある特定の成分に対して、免疫反応が異常に起こる病気です。
代表的なのが、アトピー性皮膚炎です。
ドッグフードの切り替え時に吐いた場合は、獣医師に相談しましょう。