私の行く動物病院は、犬・猫の美容室が併設してあります。受付は同じなので、飼い主さんとトリマーさんの打ち合わせが聞こえてきます。
この時期はやはり、どれくらい短くカットするかという内容が多いです。
飼：「前回が６mmだったけど、夏だし３mmにー」
ト：「いやー、３mmはちょっと短いような」
飼：「じゃーあ、４mmに」
ト：「わっかりましたあー、じゃあ４mmでぇー」
えええーー？ その１mmの差はなんなのー？
愛犬のサマーカット そんなに短くして大丈夫？
昨年、夏は柴カットする、ポメラニアンを飼うヤクルトお姉さんの話しをしました。
その時は、夏だしワンちゃんは涼しいだろうなぁ、と思っていました。
しかし、最近、犬の皮膚は人間より薄いということを知りました。
人間の場合は約1.5～4mm程度（表皮＋真皮）に対し、犬はその１/３～１/５くらいの厚さしかありません。表皮だけですと、人間の１/５～１/６だそうです。
皮膚の機能としては、（１）外的環境から生体を保護する（２）水分、電解質などの喪失を防ぎ生体の内的環境を維持する（３）体温を調節することなどがあげられます（『イラストでみる犬の病気』講談社）。
その薄い皮膚保護しているのが被毛です。しかし、被毛をカットしすぎると皮膚がさらされ、外的環境、具体的には紫外線や蚊などの攻撃を受けやすくしてしまいます。
暑さ対策で被毛をカットするなら、お腹と内ももだけでよいそうです。
