大型猫「カラカル」「サーバルキャット」は飼えるの?

家で飼われている猫の体重は、4kg前後。
 
大きいと言われているメインクーンで8kgぐらです。
 

メイクイーン 出典:Wikipedia

メイクイーン 出典:Wikipedia


 
犬はどうでしょう?
 
超大型犬のセント・バーナードで50~90kg。
 
グレート・デーンだと100kgを超えます。
 
これだけ大きくても、特別な許可なしに家で飼うことができます。
 
 
大型猫「カラカル」「サーバルキャット」はどうでしょう?
 
体重は10~20kg程度です。
 
しかし、カラカルとサーバルキャットは、特定動物に指定されていますので、飼うには二重の柵をするなどの厳重な脱走防止措置を行った上で、都道府県知事の飼育許可を取らなければいけません。
 
なぜ、100kg超の犬を飼うのに許可がいらなくて、カラカルとサーバルキャットを飼うには許可がいるのでしょう?
※特定犬を指定し、檻などの設置を義務化している自治体があります。
 
なぜ許可がいるかに対して、山本宗伸先生の回答

大型猫を飼うには動物園並みの施設が必要になるでしょう。同じ体重だからといって大型犬と一緒に考えるのは難しいです。猫は高い場所を好み、家の中でもジャンプを繰り返すでしょう。
また犬のように公園で運動不足を解消させることも難しいです。猫は犬よりも人間と生活してきた歴史が短いです。飼い主さんと一緒にいる時は大人しくても、慣れない人が近づくと攻撃的になる猫も少なくありません。猫パンチなら引っ掻き傷で済みますが、ヒョウのパンチを受けたら無事じゃ済まないでしょう。

 
(元?)新潟大学農学部の小原助教授の回答

アップルパイ さんの質問:
犬には超大型犬から極小犬までいますが、猫はそんなに大きさに差がないのはなぜですか?
 
小原(新潟大農学部助教授) さんの回答:
ネコでも作ろうと思えば野生の近縁種や大型種を掛け合わせて
もっと大きい猫種を作れると思いますし、
可能なら手っ取り早く、トラやライオンを数世代にわたって
大人しい性格の個体を選別して繁殖させ家畜化することもできるでしょう。
でも、道を歩いていて体高1mの野良ネコがいたら、あなたは恐くないですか?
100kg近くにもなる犬種を特別な許可無しに飼えるのに、
イエネコ以外のネコ科の動物を飼うのに保健所と警察の許可がいるのは何故でしょうか。
なぜなら、イヌとネコでは戦闘力が違い過ぎるからです。
セントバーナードやマスチフと同大のネコはピューマやヒョウですが
ピューマは体重350kgもあるグリズリー(アメリカクロクマ)より強い猛獣です。
30kgほどのオオヤマネコでも、シカやイノシシを殺します。
今のネコの大きさ(3~12kg)が普通に人が危険無く飼える限界なのです。

 
※小原助教授という方は、現在、新潟大学農学部ににはおられないようです。
元々、実在した方かどうかは確認ができませんでした。
 
しかし、この回答はとてもわかりやすいですね。
 
 
記事元:大型猫は家で飼育できるの? 獣医師が解説
 
 
 

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