猫の餌入れは、フードボウル(フードボール)、フード皿と呼ぶ場合もあります。
今は、おしゃれでかわいい餌入れが、たくさん売られています。
猫の餌入れを「おしゃれ」「かわいい」といった基準で選んではダメ!という理由を説明したいと思います。
ダメな理由は1つです。
猫のヒゲがあたるフードボウルだと、ヒゲ疲れをおこして、小食になったり、食べなくなったりすることがあるからです。
猫のヒゲは触毛と呼ばれています。
狭いところや暗がりを歩くときなどに活躍します。
ヒゲの根元には多くの神経細胞が集まっています。
ご飯を食べるときに、常に刺激されると、ストレスを起こしてしまいます。
猫のヒゲを触ってみてください。
たぶん、まばたきをすると思います。
それは、ヒゲとまぶたの神経がつながっているからです。
ヒゲに何かがあたると、反射的に目をとじて、目を保護するしくみになっています。
常にこれが起こると、イライラの原因になりますね。
次のようなことが起こりだしたら、ヒゲ疲れの前兆です。
・食べ残すようになった
・食べ散らかすようになった
・餌入れからエサを外に出してから食べるようになった
・餌入れの真ん中のフードしか食べなくなった
・餌入れの周りをウロウロしてから食べる
・ご飯をすぐに食べずにしばらく餌入れの前で座っている
1.ヒゲが極力あたらないためにも、口が広いフードボウルを選ぶ。
※成猫なら直径13cm~15cmくらいがおすすめ。
2.重みのあるものか、滑り止めが付いているものを選ぶ。
3.すり鉢状になっていて、中央にフードが集まるものを選ぶ。
※「すり鉢状」にあまりこだわらなくてもいいです。
4.深すぎず、浅すぎず。
※浅すぎるとフードが外に飛び出してしまいます。
おすすめは、ステンレス製のフードボウルです。
プラスチック製のおしゃれな絵が描かれているものは、有害な着色剤が使用されている場合があります。
ステンレスは重みがあり、衛生的で、長持ちして、安い!
だから、ステンレス製がおすすめです。
フードボウルにこだわっている飼い主さんは、「ヘルスウォーター」を選んでいます。
陶器製で、水道水を入れてしばらくおくと、水道水の刺激が薄れてマイルドになるような素材になっています。
あまり水を飲まない猫が、ヘルスウォーターの器に入った水なら飲むようになったという内容のレビューがみられます。
餌入れも販売されていて、食べやすいような設計になっており、よく食べるようになったというレビューもみられます。
ヘルスウォーター販売店一覧(楽天)
フードボウルを置く高さですが、これはその子の好みです。
床に直に置いた高さが好きな子もいれば、そうでない子もいます。
子猫時代から床に直に置いたフードボウルで食べていたのに、急に台に置かれたら食べなくなることがあります。
また、逆に、フードボウルを少し高い台の上に置いたら、いつもより食べるようになることもあります。
飼い猫が、急に食べなくなったとか、食べ方がおかしくなったら、フードをあれこれ変える前に、餌入れを見直してみてはいかがでしょうか。