一定の距離を保ち、猫たちが集まっている姿を目撃された方も多いと思います。
獣医学の教科書には「約4mの距離を保ち、ゆるやかな円を描いて座る」と記されているそうです。
これを「猫の集会」と呼ぶそうです。
彼、彼女たちは、いったい何をしているのでしょう。
獣医師の山本宗伸先生の解説
仮説1:地域猫同士の顔合わせ
特に都心部に住む猫のテリトリーは狭く、他の猫と被ってしまうことがある。
定期的に集まり、新参者がテリトリーを侵害していないか確認している。
仮説2:猫の街コン
お互いのパートナーを探している。
しかし、発情期以外にも猫の集会が開かれているので、この説は有力ではない。
仮説3:政治的な話合いをしている
犬や猿は、1頭ごとに明確な順位を決める。これを直線的順位制度と呼ぶ。
ネズミは集団の中で1匹だけリーダーを選び、その他は平等な社会を作る。これを独裁制度と呼ぶ。
猫の場合は、いずれの制度も採用していない。従って、リーダーを選ぶなどの「政治的な話合いをしている」という説も有力でない。
ということで、仮説1の「地域猫同士の顔合わせ」というのがもっとも有力な説だそうです。
その他、「猫の集会の参加条件」「猫の集会の開催時間」について、
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猫はなぜ集会を開くのか 獣医師が解説