2015年の9月頃ネット上でも話題になりましたが、ハイルマニイという細菌に感染しているペットの唾液から、人もハイルマニイに感染する可能性があるそうです。
感染すると、胃MALTリンパ腫という胃がんの一種を発症する危険度が高まります。
よく知られているヘリコバクター・ピロリ、通称ピロリ菌は、霊長類だけに感染するのに対し、ハイルマニイは人獣共通感染症で、近年は犬や猫などペットからの感染が増えているそうです。
愛犬・愛猫は感染しても大丈夫?
「ハイルマニイによるペットの胃炎はあまり重症化しない」そうです。
ピロリ菌がいない人ほど危険
「今問題になっているのが、ピロリ菌の除菌による影響です。日本人のピロリ菌感染は20代が20%、60代が50%ですが、ピロリ菌除菌が保険承認されたために除菌が進み、陰性の方が増えています。実は胃粘膜にピロリ菌がいると、ハイルマニイは競合せず感染しません。しかし、ピロリが除菌されると、ハイルマニイの感染が起こる危険性は高くなります」(北里大学薬学部・中村正彦准教授)
注意することは?
・愛犬・愛猫に口の周りを舐められないようにする。
・口移しで食べ物を与えない。
・食事中、箸や食べ物を愛犬・愛猫に舐められないようにする。
・フンや吐瀉物を触ったら、水洗いだけでなく、石鹸や消毒液を使う。
・子供は、免疫が不完全で、胃酸が弱いので特に注意する。
・散歩中、愛犬が他の犬がした糞尿に近づかないようにする。
ハイルマニイに感染しているかどうかを診断する、簡易な方法は確立されていないようなので、愛犬・愛猫との濃厚なスキンシップは控えましょう。
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