奈良国立博物館の特別展で、「信貴山縁起絵巻(しぎさんえんぎえまき)」が展示されています。
その中に猫が描かれた絵巻があります。これがツイッター上で拡散し、愛猫家のみなさんが博物館に訪れています。
高僧の弟を捜す旅に出た尼公が立ち寄った家に飼われていた猫で、ギョロっとした目で、尼公を見ているのが印象的です。※尼公(にこう、あまぎみ):尼になった高貴の女性を敬っていう語
これまで猫が描かれたものとしては、「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」(12~13世紀)が最も古いと思われていましたが、紙の質や描かれている線の特徴などから「信貴山縁起絵巻」の方が古いそうです。
特別展「国宝 信貴山縁起絵巻」は、奈良国立博物館で2日まで