アイペット損害保険株式会社は、犬・猫の飼い主(755名)を対象にペット関連支出に関するアンケート調査を実施し、結果を公表しました。
当初の想定以上にかかったのは、犬・猫ともに病気やケガの治療費でした。
治療費とワクチンなどの予防費を合わせると、6割以上にのぼります。
また、最近の健康志向により、ペットフードへの支出が大きくなっているのが注目されます。
犬の飼育費は「5万円以上~10万円未満」が29.7%と最も多くなっています。
猫の飼育費は「5万円未満」が43.3%と最も多くなっています。
支出額 | 犬 | 猫 |
5万円未満 | 29.0% | 43.3% |
5万円以上~10万円未満 | 29.7% | 27.6% |
10万円以上~15万円未満 | 14.1% | 13.0% |
15万円以上~20万円未満 | 6.0% | 4.2% |
20万円以上~25万円未満 | 3.1% | 2.3% |
25万円以上~30万円未満 | 2.1% | 1.9% |
30万円以上~35万円未満 | 1.9% | 0.8% |
35万円以上~40万円未満 | 0.6% | 0.0% |
40万円以上~45万円未満 | 0.6% | 0.0% |
45万円以上~50万円未満 | 0.2% | 0.0% |
50万円以上 | 1.0% | 0.4% |
わからない | 11.6% | 6.5% |
猫の方が飼育費が低いのですが、猫もフィラリア予防やワクチン接種が必要であるという認識が広まれば、猫の飼育費も増えると思われます。
また、最近の猫ブームのためか、動物病院に猫を連れてくる飼い主さんが増えている状況から考えても、猫の飼育費は増えるでしょう。
フィラリア症は、犬だけでなく猫にも感染する病気です。
しかし、完全室内飼い場合、猫はフィラリア症に感染しないと思っている飼い主さんが多いようです。
犬の予防率が91%に対し、猫の予防率は15%しかありません。
外に出している飼い猫も含めてですが、猫の10頭に1頭がフィラリア症に感染せいています。
集合住宅の6階で室内飼育されていた猫がフィラリア症に感染していたという報告もあり、完全室内飼いだからといって安心はできません。
蚊が出現し始めてからいなくなるまで+いなくなってからの1ヵ月投与します。
だいたい、5ヵ月から6ヵ月です。
費用は、1錠800円くらいです。
ワクチンを接種したからといって、100%感染を予防できるわけではありません。
しかし、完全室内飼いだとしても、人間が外から細菌やウイルスを運んでくることも想定できます。
現在、ワクチンで予防できる感染症は5種類です。
猫ウイルス性鼻気管炎
猫カリシウイルス感染症
猫汎白血球減少症
猫白血病ウイルス感染症
クラミジア感染症
費用は、5,000円~8,000円くらいです。
日本の場合は、年1回の接種が推奨されています。
アメリカでは3年に1回でよいとされていますが、日本の場合、アメリカに比べ猫の接種率が低いため、年1回が推奨されています。
参考:ペットにかける年間支出に関する調査(アイペット損害保険株式会社)
【PDF】猫のフィラリア症に関する意識調査(ゾエティス・ジャパン&Petwell)