「猫は死期が近づくと姿を消す」というのは、昔から言われてきました。
その真相は次の4つに分けられます。
・事故に遭った
・縄張り争いに負けた
・メス猫を求めて旅に出た
・体調が悪いので静かな所で回復を待っている
現在は、猫の室内飼いが主流となっていますので、4つめについて述べたいと思います。
猫は、自分がもうすぐ死ぬということはわかりません。
なので、死んだ姿を見られたくないとか、飼い主さんに迷惑をかけたくない、などというのは迷信です。
ただただ調子が悪いので、ベッドの下、ソファーの隅、押し入れなどの独りになれる場所で回復を待っているのです。
これは、弱っているところを敵に襲われたくないという猫の本能です。
老猫がベッドの下などに隠れだしたらどうする
猫の寿命は、室内飼いでだいたい15歳です。
最近は栄養や住む環境がよくなっていますので、20歳すぎまで生きたというのも珍しくありません。
老猫がベッドの下などに隠れだしたら、まずは獣医師に診てもらいましょう。
獣医師に診てもらって元気に回復し、それから何年も長生きしたという話しはよく聞きます。
しかし、診察の結果、余命が獣医師より告げられたらどうするかです。
薬や点滴などで延命治療をするか、何もしないかの選択になります。
二者を選択するにあたって、こんな考え方もあります。
はたして、猫は治療を望んでいるのだろうか、とうい考え方です。
延命治療で少しでも長く一緒にいたいというのは、人間側の思いです。
しかし、強制的に薬を飲ませても吐き出す行為というのは、その薬が老猫にとっては苦痛であるというサインです。
治療よりも介護に重きを置き、老猫が快適に過ごせる環境を整えてもらった方が、猫にとってはありがたい選択かもしれません。
ベッドの下などに隠れだしたら、そこから猫を引っ張り出さずに、そこに猫用のベッドなどを置くなどして、快適に過ごせる空間を整えてあげましょう。
老猫が夜鳴きをし出したら
老いてくると、目がほとんど見えなくなり、耳もほとんど聞こえなくなっています。
目や耳からの情報が入らなくなって、不安になり大きな声で鳴いていると言われています。
このときは、やさしく声をかけてあげましょう。
独りでないことがわかると、たいていはおさまります。