猫のマイクロチップのデメリットが吹っ飛ぶ話


 
飼い猫にマイクロチップを入れるかどうか、迷っておられるのではないでしょうか?
 
体に異物を入れるのですから心配ですよね。
 
 

猫のマイクロチップのデメリット

・まれに埋め込んだチップが、移動してしまうことがあるので、埋め込みに気づかれない場合があります。
 
・また、移動することでチップが破損してしまったという例もあります。
 
・埋め込んだ数時間後に大量出血して死亡した犬の例はありますが、医療事故の範囲ですので、まれなケースです。
 
・マイクロチップを埋め込むことで、ガン、てんかん、アレルギーにかかる場合があることがわかっています。その割合は1%と言われています。
 
・通常、麻酔をせずに直径2mm、長さ1cmのチップを専用の挿入器で入れます。普通の注射器より太いです。人間側からみて、普通の注射よりは痛いと思いますが、猫はどうでしょう?

出典:日本獣医師会

 
  
 

猫のマイクロチップの装着率

日本獣医師会によると、2002年~2015年までのマイクロチップの累計登録数は、犬が1,036,000頭、猫が249,000頭です。
 

出典:日本獣医師会


 
2015年の飼育頭数は、犬が9,917,000頭、猫が9,874,000頭です(ペットフード協会)。
 
これからすると、マイクロチップ装着率は、犬が約10%、猫が約2.5%です。
 
マイクロチップの装着は、年々増加の傾向にありますが、海外に比べれば低いと言えます。
 
 

猫のマイクロチップの費用

マイクロチップの埋め込みは、医療行為ですので獣医師しかできません。
 
マイクロチップそのものは無料ですが、獣医師に支払う費用は5,000円というのが多いです。
 
それと、AIPO(動物ID普及推進会議)への登録料が1,000円です。
 
AIPOは、マイクロチップのデータを管理している団体です。
 
登録申込書は、マイクロチップ取り扱っている動物病院にあります。
 
  
猫のマイクロチップの埋め込みは、生後4週後から可能です。
 
 

猫のマイクロチップ登録の注意点

マイクロチップが埋め込まれている猫を飼うにしても、飼い主さんの情報を登録する必要があります。
 
保護猫で、チップは埋め込まれていても、情報が登録されていなかったということが多いようです。
 
また、引っ越した際には登録情報を更新する必要があります。
 
登録情報が古いため、飼い主さんに連絡がつかないということも多いそうです。
 
 

こんなこともある話

アメリカのフロリダ州に住むペリーさんは、2002年に野良猫・茶トラ猫を飼い始めました。
 
名前はトーマスジュニア、愛称「T2」といいます。
 
飼うにあたって、動物病院でマイクロチップを埋め込んでもらいました。
 
 
2004年、大型ハリケーンにみまわれ、ペリーさんは、T2といっしょに友人宅に非難しました。
 
しかし、開いていた窓からT2が出て行ってしまい、帰ってこなくなりました。
 
それから、何ヶ月も行方を探しましたが見つかりません。
 
数年たちもう死んだものとあきらめていました。
 
 
そして、2018年3月に、友人の家からほど近いお宅に、ひょっこりT2が姿を現しました。
 
なんと、あれから14年も生き延びていたのです。
 
T2とわかったのは、マイクロチップのおかげです。
 
ペリーさんはT2を引き取りに行き、昔のようにT2と過ごしているそうです。
 
 
 

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