錠剤タイプのフィラリア予防薬である「モキシデック錠」が、理由はわかりませんが長期欠品になるようです。
モキシデックは日本での商品名で、海外では「プロハート」という商品名で販売されています。
毎年、錠剤を半分に割ったものを動物病院で出してもらっていたので、商品名が何かまでは気にとめなかっのですが、袋に「モキシデック錠」と書いてあるのに初めて気づきました。
特徴は、フィラリアの寄生の予防だけに特化しており、ノミ・ダニの駆除や回虫の駆除はしません。
また、犬の体内で生まれたミクロフィラリアを殺さず、蚊から移されるミクロフィラリアのみを駆除します。
もし、犬の体内で生まれたミクロフィラリアを一斉に殺してしまうと、その死骸が血管を塞いでしまい死に至ることがあるからです。
尚、犬の体内で生まれたミクロフィラリアが発育・成長するためには、一旦外に出て、つまり蚊の体内に入らないと自然死します。
蚊の体内に入った幼虫が成長して感染幼虫となり、犬の体内に入ると、約30日で体内を移動するようになり、やがて成虫となってフィラリア症を引き起こします。
蚊がいなくなっても、あと1か月は投薬しなくてはならないというのは、こういう理由からです。
これまで、「室内犬だからフィラリア予防のことは真剣に考えたことがないなぁ」という方は、一度フィラリアの血液検査をされてもいいかもしれませんね。
いつも行く動物病院では、フィラリア検査だけなら費用は2,500円だったと思います。
検査料プラス診察料がいるかもしれません。何でも事前に料金は聞いておきましょう。
追記(2015/04/10)
プロハートは生産終了となったようです。
「モキシデック錠」の代替薬として「モキシハートタブKS」(フジタ製薬)というのを動物病院では処方されるのではないでしょうか。
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