先日は、「愛犬の認知症の症状をチェックする」ポイントについて書きました。
今日は、認知症の治療方法、対処方法について書きます。
認知症は進行性の病気ですが、対処によっては進行を遅らせることが可能です。
認知症の対処方法
<運動>
日中の運動は、夜鳴きや夜の徘徊防止につながります。
散歩
いつもの散歩コースを変えたり、公園などの広い場所や初めての場所に連れて行って刺激を与えるのが有効です。
公園などの広い場所では、行きたい所に行かせ、できれば動物や人とのかかわりを持たせるのも刺激になります。
遊び
老犬になると、あまりおもちゃに興味を示しませんが、幼犬の頃によく遊んでいたおもちゃや新しいおもちゃだと、思い出したように遊びだすことがあります。
視力が悪くなっていることが多いので、転がすと鳴るようなおもちゃがいいですよ。
知育玩具(中にカリカリなどをが入れられるおもちゃ)を試してみるのもいいのですが、興味を示すかどうかは、その子の性格にもよります。
興味を示さなかったら無理にさせないように。
夜寝る前に遊ばせるとぐっすり眠るでしょうが、眠りにつくにも体力が必要ですので、寝る前におもいっきり遊んでしまうと、寝なくなりますのでご注意を。
<薬>
現在、犬の認知症に有効な治療薬はありません。
昼夜逆転している場合や夜泣きする場合などは、動物病院では鎮静剤や麻酔薬を使用することがあります。
ただし、鎮静剤や麻酔薬では、認知症の進行を止めることはできません。
最近、明治製菓の研究により、ドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸を認知症のペットに与えると、食欲、生活リズム、夜鳴き、旋回運動、排泄状態、感覚異常、姿勢、感情表出及び相互関係などを改善することがわかっています。
<サプリメント>
2007年、サントリーは「第28回動物臨床医学会年次大会」において、アラキドン酸(ARA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を摂取することによって老化に伴う犬の痴呆症状や異常行動を総合的に改善する可能性があることを発表しました。
実験では、何らかの痴呆症状が認められた13歳以上の高齢犬に、ARAとDHAの入ったカプセルを飲ませたところ、2週間目から認知症の症状が改善されています。
そして、サントリーと共立製薬が共同開発したサプリメントが、「ペットヘルス(Pet Health) ARA+DHA」です。
一方、明治製菓からは、「メイベットDC」というサプリメントが発売されています。
こちらは、DHA、EPAを主成分としています。
EPA(エイコサペンタエン酸)は、血液を健康な状態にし、DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳を健康な状態にします。
口コミを見ていると、「効果がない」というのもありますが、両方高評価がついています。
「ペットヘルス ARA+DHA」の口コミ
愛犬のビーグルが前庭疾患になり日にち薬とのことでしたが、少しでも軽減できればとペットヘルスを進められました。飲み始めて4か月ほどですが首の傾きも治ってきて元気になってきました。毛艶もいいのでこれからも続けていきたいと思っています。
老猫のために、かかりつけの獣医さんから薦められました。お値段が、動物病院より安いので助かります。つるんとした楕円形のカプセルなので、猫もいやがらずに飲み込んでくれます。
「メイベットDC」の口コミ
痴呆なりかけ→初回購入~半年達
14才マルチーズ♀
お水に少し混ぜ→飲ませ→痴呆症状回復
無駄吠え、徘徊なしでリピ
うんちが固くなりやすいのでお水に混ぜ飲ませる時は分量をうんちの固さに合わせて→1/4にしています。
15才の認知症があるオスの老犬に。獣医さんで処方してもらい、即大幅な効果が、あったので、安価なこちらで購入です。夜泣き、昼夜逆転に辛い日々でしたが、飲んだその翌日からぐっすり。家族も眠れない日が続いていたので本当に嬉しかったです。タイトル通り、本当に救われました。