愛犬にブドウを食べさせてよいか

8月の下旬から9月にかけて、旬の果物の1つにブドウがあげられます。
 
ネットで「犬 ブドウ」というワードで検索すると、「与えてはいけない」「腎不全」という言葉が出てきます。
 
同じワードで検索の上位に出てくるのが、日本獣医師会の会誌である『日本獣医師会雑誌』に掲載された報告。
 
「3歳、雄、体重2.5kg のマルチーズが、種なし小ブドウ約70グラムを食べた5時間後から始まった嘔吐と乏尿を訴えて摂取2日後に来院したが、4日後に死亡した」という症例が報告されています。
 
腎臓の病理組織検査の結果、腎不全が認められ、「ブドウ中毒」と診断されています。
 
海外でも、同例の報告があって、ブドウ摂取後に、高リン血症、高カルシウム血症になるのが特徴のようです。
 
発症例の摂取量を超えるブドウを食べても発症しない犬がいることも報告されていますが、報告は、「犬におけるブドウ・レーズンの毒性については不明な点が多いものの、日本においても危険を含む食品として認識する必要があると思われる。」と締めくくっています。
 
以上より、愛犬にブドウを食べさせては危険性が高いと思われます。
 
『日本獣医師会雑誌』第63巻 第11号 [Vol.63 No.11 (2010)]
 
ブドウ摂取後に急性腎不全を発症して死亡した犬の1例(PDF)
 
参考-ブドウ1粒の重さは?-
ぶどうのカロリー
 
 
 

 
 
 

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