愛犬・愛猫がチョコレートをなぜ食べてはダメなのか 2月に注意

愛犬・愛猫が、チョコレートを食べてはいけないということは、広く知られていることです。
 
もうすぐバレンタインデーですので、なぜダメなのかを皆さんと確認しておきたいと思います。
 
カカオ豆には中毒成分が含まれている
チョコレートの原料であるカカオ豆には、「テオブロミン (theobromine) 」という中毒成分が含まれていいます。
 
人間はこの成分を分解することができますが、犬や猫は分解することができません。
 
中毒の症状
嘔吐(おうと)や下痢、動悸(どうき)やけいれん、てんかん発作など
 
20mg/kgで中毒症状が出る
テオブロミンによる中毒症状は、体重1キロあたり、摂取量20mgで起こり、中毒死は、体重1キロあたり、摂取量約100mg~200mgで起きると言われています。
 
テオブロミンの含有量
ミルクチョコレート 155mg/100g
ダークチョコレート 460~650mg/100g
 
下の写真は、有名メーカーのミルクチョコレートです。現在は1枚約50gですので、テオブロミンの含有量は、77.5mgです。

 
体重4kg弱の犬・猫が、この板チョコを1枚食べると、「チョコレート中毒」を起こす可能性があります。
 
この板チョコが、ダークチョコレートだとすると、3分の1~4分の1枚で「チョコレート中毒」を起こす可能性があります。
 
チョコレートを誤食をしてしまったときの対処法
病院へ直行するのが一番ですが、休日や夜間の場合のために家庭でできる対処法を書きます。
 
オキシドールを3倍程度に薄めたものを20㏄くらい飲ませ、吐かせる。料理で言う小さじ1杯とは、5ml(5cc)なので、小さじ4杯分ですね。
 
様子をみて、吐かなかった場合もう一度飲ませる。
 
食塩・食塩水を使う方法を紹介しているサイトがありますが、吐かなかった場合のことを考えると、オキシドールを常備しておくのが得策ですね。
 
2月はチョコレートを誤食してしまうケースが最も多いそうです。猫は、甘味を感じる舌の細胞が退化しているため「糖分の甘味」を感じることができないそうですが、犬は「糖分の甘味」を感じることができるので、一度味を覚えてしまうと誤食を繰り返すそうです。
 

 
参考
第55回【知って得する動物の病気の豆知識 その51】「チョコレート中毒」
 
 
 

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