先日、とあるスーパーマーケットに勤めている方とお話する機会がありました。
裏話やらいろいろ話してくれましたが、その中でおもしろかったのは、こんな話。
開店前の商品棚には、お客さんが別の場所から持ってきて置いた商品がよくあるそうです。
例えば、サバの切り身のパックが、牛乳が置いてある棚にあるとか。
一般の人からみれば、牛乳の売り場で、「やっぱり(サバを)買うのをやーめた」と思って元の場所に戻さず置いているのだろう、同じ冷蔵ものだからちょっとは良心的かな、と思ってしまいます。
プロからみれば、実はそうではなく、万引きしようとしたけれど、万引きの監視に気づき、万引きを諦めた結果、全く違う場所に置いているのがほとんどらしいのです。
スーパーに勤めている方は、万引きではなく、ネコババと言っていましたが。
万引きによる被害が相当多いのでしょう、怒りを込めてネコババという言葉になったのだろうと思います。
なにせ、万引きの被害額は、1年間で4,600億円を超えるという試算もでているほどですから。
ですので、「やっぱり買うのはやーめた」はいいけれど、元の場所に戻さないと目を付けられますよ(笑)。
ところで、なんで「ネコババ」って言うのでしょうね。
ねこばばは、猫が糞をした後に砂をかけて隠すことから喩えたもの。 「糞(ばば)」は、大便など汚いものをさす幼児語である。 江戸時代後期頃から用いられた語と思われ、それ以前に用例は見られない。 一説には、猫好きの老婆が借金をなかなか返さなかったことから、猫好きの老婆が語源で「猫婆」を本来の形とする説もある。
ネコババの意味を調べていたら、「警察官ネコババ事件」というのがあったらしい。
これはひどい。