ビオイムバスターの効果
犬・猫用のお薬「ビオイムバスター錠」は、下痢止めというより整腸剤です。
共立製薬の説明書にも「犬猫用整腸剤」と書かれています。
薬効は生菌製剤に分類されています。
生菌製剤の目的は、腸内の善玉菌、悪玉菌、ひよりみ菌のバランスの改善にあります。
腸内環境を整えることで、結果的に下痢症や軟便が改善されます。
改善には時間がかかりますので、急な下痢には効果が期待できません。
犬猫用の下痢止めとしては、「デルクリアー」が動物病院では処方されます。
「ディアバスター」というのもありますが、少し軽めの下痢を止めるお薬です。
デルクリアーのような下痢止めを目的とする薬にプラスして出されるのが、ビオイムバスター錠です。
ビオイムバスター錠をプラスすることで、下痢症の改善を早めます。
動物病院では、胃薬の入った注射や抗生物質の注射、点滴などの処置をした後に薬が出されますので、下痢がひどい場合はすぐに病院に連れて行ってあげてください。
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ビオイムバスターの副作用
副作用の報告はありません。
ただし、農林水産省の動物用医薬品等データベースには、「抗菌性物質製剤を投与されている動物に本剤を投与した場合、本剤の効果が減弱するため、抗菌性物質製剤との併用は避けること。」とあります。
ビオイムバスター錠
<主成分>
有胞子性乳酸菌 30.0mg/1錠(200mg)
パンクレアチン 60.0mg/1錠(200mg) ・・・消化剤
<薬効分類>
生菌製剤
<効能効果>
犬猫 食欲不振、消化不良。単純性下痢。
<用法・用量>
1日2回下記の量を経口投与する。
犬
20kg以上 3錠
5kg以上20kg未満 2錠
5kg未満 1錠
猫
3kg以上 1錠
1kg以上3kg未満 1/2錠
1kg未満 1/4錠
ビオイムバスター錠添付説明書
http://www.vmdp.jp/products/bioymbuster/attach_bio.pdf
ビオイムバスターとビオフェルミン
ヒト用の整腸剤に「ビオフェルミン」というお薬があります。
ビオフェルミンにも種類がありますが、ここでは「新ビオフェルミンS」のことです。
新ビオフェルミンSは、ビフィズス菌、フェカリス菌、アシドフィルス菌といった乳酸菌が主成分です。
乳酸菌により腸内環境を整え、軟便または便秘を改善します。
犬や猫に与えても問題はありません。
新ビオフェルミンSを与える量は、体重5kgに対して1日1錠が目安です。
ビオイムバスターもビオフェルミンと同じ乳酸菌が含まれていますが、主成分は有胞子性乳酸菌とパンクレアチンです。
有胞子性乳酸菌は、胃酸や熱に強く、腸まで確実に届く乳酸菌です。
パンクレアチンは、炭水化物、たんぱく質、脂肪の消化吸収を助けるので、消化不良を起こしているときに有効です。
ビオフェルミンの方が経済的ですが、消化不良をよく起こすうちの愛犬には、ビオイムバスターを毎日飲ませています。
犬や猫は基本的に肉食動物です。
肉食動物は草食動物よりも腸の長さは短いです。
ましてや、犬・猫と人間とでは腸の構造が違います。
また、ビオフェルミンの添加物も気になります。
<ビオフェルミンの添加物>
トウモロコシデンプン、デキストリン、乳糖水和物、沈降炭酸カルシウム、アメ粉、白糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム
ですので、人間用に開発されたビオフェルミンよりも、犬・猫用に開発されたビオイムバスターをおすすめします。
ビオイムバスターをメール便で買ったら
ビオイムバスターをメール便で買ったら、こんな感じで送られてきます。
ビオイムバスター錠の箱を折りたたみ、中身はプチプチに包まれています。
添付書・説明書も付いています。
折りたたんであったビオイムバスター錠の箱を戻したところ。
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