「猫パルボウイルス感染症」は、人や犬には感染しません。
ちなみに、犬には「犬バルボウイルス感染症」というのがあります。
犬バルボウイルス感染症は、人や猫には感染しません。
つまり、パルボウイルスは、猫と猫、犬と犬の間でしが感染しない病気です。
猫パルボウイルスの感染死亡事例
2018年8月3日、東京の猫カフェで、ボウイルス感染症によって、5匹の猫が死亡していたことがわかりました。
同年7月26日の夜、猫2匹の体調に異変がみられたので病院で受診したところ、猫パルボウイルス検査で陽性との診断結果がでました。
7月27日、28日にも他の猫の感染が発覚し、8月1までに合計5匹の猫がなくなりました。
猫パルボウイルスは、混合ワクチンで予防できます。
猫カフェによると、
・全猫に対して生後2か月から4か月の間に2回ワクチン接種
・上記に加え、毎年1度のワクチン接種
・毎日の清掃時に消毒液を散布
・ご来店いただいたお客様には手指の消毒を行っていただく
・提携獣医師による1店舗につき週1回の回診
を徹底していたそうです。
それでも感染してしまったのですね。恐ろしい病気です。
今後は、
・生後1年未満の全猫に対して3回目のワクチン接種
・猫パルボウィルス検査を定期的に実施
・猫パルボウィルス感染発覚時には即時営業停止するよう体制を整備
していくそうです。
猫パルボウイルスの感染の症状
・発熱
・吐き気
・食欲減退
・嘔吐
・下痢
・水状の血便
感染力が強く、子猫の致死率が高く、ウイルスに対する直接的な治療法はありません。
下痢や嘔吐をした場合は、点滴による水分補給。
抗生物質の投与が対処療法として行われます。
猫自身の体力と抵抗力があれば、回復する病気でもあります。
スポンサーリンク
猫パルボウイルス感染症を予防するには
感染源は、猫パルボウイルスに感染した猫のフンです。
フンに触れ、それを舐めたりするとウイルスが体内に侵入します。
多頭飼いの場合は、特に注意が必要です。
猫パルボウイルス感染症を予防するには、混合ワクチンの接種が有効です。
しかし、日本の飼い猫のワクチン接種率は、15%程度といわれています。
アメリカでは、80%近くが接種しています。
ただし、日本は1年に1度の接種を推奨しているのに対し、アメリカでは3年に1度が一般的です。
混合ワクチンを接種していれば、6割の病気が防げるという獣医師もいます。
今回は、猫パルボウイルス感染症についての話をしていますが、ワクチン接種することで長生きすることは確かです。
ただし、ワクチンをうつことでアレルギーを引き起こす場合があります。
アレルギー反応がでるまで数時間かかる場合がありますので、ワクチン接種は午前中に行いましょう。
<ワクチンの種類>
3種ワクチン
・猫ウイルス性鼻気管炎、
・猫カリシウイルス感染症(FC-7)
・猫汎白血球減少症
4種ワクチン
・3種ワクチン+猫白血病ウイルス感染症
5種ワクチン
・4種ワクチン+猫クラミジア感染症
7種ワクチン
・5種ワクチン+猫カリシウイルス感染症(FC-7)・(FC-64)
なお、猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)のワクチンは、単独でおこないます。
<ワクチンの費用>
1種類1,000円がめやすです。
完全室内飼いの場合は、3種ワクチンでよいと言われています。