人間の中には、猫アレルギーの方がいます。猫に接触する、あるいは猫のいた部屋に入っただけで、鼻水やくしゃみが出たり皮膚に発赤ができたりします。
原因は、猫の唾液や皮脂腺から分泌されるタンパク質だそうです。いつも綺麗に掃除すればいいんじゃないの?と思ってしまいますが、同じ空間にいるだけでアレルギーを発症し、最悪死に至ることもあります。
それでは逆に、人間アレルギーの猫はいるのでしょうか?
非常に希ですがいるそうです。
がん、糖尿病、認知症など、人間がかかる病気は、殆どの場合猫もかかります。同じように、人間アレルギーの猫がいても不思議ではありません。
人間アレルギーの原因は、人間の皮膚からおちた鱗屑(フケ)だそうです。
猫に多いアレルギーの原因の多くは、食物アレルギーとノミアレルギーです。この場合、食べ物を変えたり、ノミ予防を徹底することで、アレルギーの症状を軽減できます。
人間アレルギーの場合は、薬で症状を抑える対処療法か、少量のアレルゲンを注射し、体を慣れさせる減感作療法がとられると思われます。
もし、愛猫があなたと触れあったり、あなたの側を通った時に、しきりにクシャミをする場合は、人間アレルギーの疑いがあるかもしれません。
しかし、繰り返しますが、非常に希なケースですので、他のクシャミの原因を考えましょう。もしかしたら、飼い主さんに不満があるのかもしれません(笑)。
記事元
猫は人間アレルギーになるのか – 獣医師が解説