2017年1月17日に日本ペットフード協会が発表した犬と猫の平均寿命は、それぞれ14.36歳と15.04歳です。
日本小動物獣医師会の調査では、2014年の時点で、犬が13.2歳、猫が11.9歳です。
日本小動物獣医師会は、25年間で犬は1.5倍、猫は2.3倍の延びたとしています。
調査機関によって違いはありますが、おおむね犬も猫も平均寿命は、15歳前後と思っていいでしょう。
大幅に猫の平均寿命が延びたのは、猫の完全室内飼いが増えたからだと思われます。
これだけ犬や猫の長寿命化に貢献しているのが、ペットフードです。
昔なら、人間の残飯があたりまえ、ペットフードが売られるようになってからは、特に気にせず売られているものを与えていました。
しかし、最近では、飼い主は家族の一員である犬や猫のペットフードに、安心・安全を求めるようになっています。
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スーパーへ行って、あまりにも安い食材があると、原産国や添加物などの表示を見ると思います。
100gあたり10円の肉が売られていたら、買って自分の子どもに食べさせますか?
おそらく買わないと思います。
犬や猫に対してならどうでしょう?
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畜肉には、人間用の食肉として使用できない4Dミートという肉があります。
Dead(死んだ動物の肉)
Dying(死にかけていた動物の肉)
Disabled(体に障害があった動物の肉)
Diseased(病気だった動物の肉)
これらをペットフードの原材料に使用すれば、100gあたり5円で作ることができるそうです。
ただ、パッケージをりっぱなものにすれば、価格はそれなりの値段になりますので、4Dミートが使われていてもわかりません。
4Dミートそのものは安全でも、ペットフードに仕上げる段階で、さまざまな添加物が通常より多く使われていることは想像できます。
これが、犬や猫の体によいとは、言えないでしょう。
<4Dミートの見分け方>
原材料・成分表に「ミートミール」、「肉の副産物」、「家禽副産物粉」などと書かれているものは、4Dミートが使われています。
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ペットフードの中には、名前に「プレミアム」とつけて、高くで売られているものがあります。
しかし、どこからプレミアムと言えるかという基準はありません。
グレインフリーは、穀物を使用していないフードです。
グルテンフリーは、穀物からつくられるタンパク質を使用していないフードです。
穀物の多くは、かさ増しやつなぎとして使われます。
穀物は、肥満、アレルギー、消化不良の原因になることがあるので、グレインフリーやグルテンフリーのペットフードが注目されています。
ただし、穀物由来の炭水化物が入っていないというだけで、そのかわり芋類や豆類は入っていることが多いです。
なので、グレインフリー、グルテンフリーだからといって、動物性タンパク質が多いとは限りません。
アレルギーフリーのフードは、アレルギーにかかっているペットに与えるものです。
ビーフがだめならラム肉、ラム肉がだめなら魚肉、というように、アレルゲンを避けるためにあるフードです。
健康なペットに、皮膚にいいからといってアレルギーフリーを色々与えていると、アレルギーにかかったときに食べるものがなくなります。
ソフトタイプは、やわらかさを維持するために保水剤や湿潤調整剤を添加しており、これらの添加物は人間の食品には使われないものも多いです。
着色料も、飼い主である人間にとっておいしそうに見えるから入っているだけで、必要ありません。
たくさんの種類のペットフードが売られていますが、どれが安心・安全なのか迷ったら、大手メーカーのものを選ぶと確率的にハズレが少ないとある獣医師は言っています。
大手メーカーは、何千もの犬や猫を飼育してサンプルをとり、症例数が多いので、安全性に一定の信頼が置けるというのが理由です。
大手メーカーは、様々なデータを元に、それをフードに反映しています。
自分の子どもに食べさせるとすれば、添加物の多いフード、着色料が多いフードはさけるはず。
その目線で、愛犬・愛猫のフードを選ぶとよいでしょう。
記事元
そのペットフードは危険?人間が食べられない物はNG!安物や獣医師推奨、高級品も要注意(Business Journal)