
最近の飼い犬の平均寿命は、14歳~15歳、飼い猫は14.5歳~16歳です。
30年前より犬は1.5倍、猫は2.3倍の延びていると言われています。
これだけ犬や猫の長寿命化に貢献している一因は、ペットフードです。
この記事では、安心・安全なペットフード選びについて書いています。
値段が安いペットフード
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スーパーへ行って、あまりにも安い食材があると、原産国や添加物などの表示を見ると思います。
100gあたり10円の肉が売られていたら、買って自分の子どもに食べさせますか?
おそらく買わないと思います。
犬や猫に対してならどうでしょう?
畜肉には、人間用の食肉として使用できない4Dミートという肉があります。
Dead(死んだ動物の肉) Dying(死にかけていた動物の肉) Disabled(体に障害があった動物の肉) Diseased(病気だった動物の肉)
これらをペットフードの原材料に使用すれば、100gあたり5円で作ることができるそうです。
ただ、パッケージをりっぱなものにすれば、価格はそれなりの値段になりますので、4Dミートが使われていてもわかりません。
4Dミートそのものは安全でも、ペットフードに仕上げる段階で、さまざまな添加物が通常より多く使われていることは想像できます。
これが、犬や猫の体によいとは、言えないでしょう。
<4Dミートの見分け方>
原材料・成分表に「ミートミール」、「肉の副産物」、「家禽副産物粉」などと書かれているものは、4Dミートが使われています。
値段が高いペットフード
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ペットフードの中には、名前に「プレミアム」とつけて、高くで売られているものがあります。
しかし、どこからプレミアムと言えるかという基準はありません。
あくまで、販売会社がプレミアムとつけているにすぎません。
グレインフリーとグルテンフリー
グレインフリーは、穀物を使用していないフードです。
グルテンフリーは、穀物からつくられるタンパク質を使用していないフードです。
穀物の多くは、かさ増しやつなぎとして使われます。
穀物は、肥満、アレルギー、消化不良の原因になることがあるので、グレインフリーやグルテンフリーのペットフードが注目されています。
ただし、穀物由来の炭水化物が入っていないというだけで、そのかわり芋類や豆類は入っていることが多いといえるでしょう。
なので、グレインフリー、グルテンフリーだからといって、動物性タンパク質が多いとは限りません。
アレルギーフリーのペットフード
アレルギーフリーのフードは、アレルギーにかかっているペットに与えるものです。
ビーフがだめならラム肉、ラム肉がだめなら魚肉、というように、アレルゲンを避けるためにあるフードです。
健康なペットに、皮膚にいいからといってアレルギーフリーを色々与えていると、アレルギーにかかったときに食べるものがなくなります。
ソフトタイプのペットフード
ソフトタイプの製品は、やわらかさを維持するため、保水剤や湿潤調整剤を多く含みますが、中には人間用の食品では使用されない添加物もあります。
着色料についても、ペットの食いつきとは関係なく、飼い主側の視覚的な要素で加えられているにすぎず、不要な成分です。
まとめ 安心・安全なペットフードを選ぶなら
市場には多種多様なペットフードがありますが、安全性に迷った際は、大手メーカーの製品を選ぶと失敗が少ないと推奨する獣医師がいます。
その根拠は、大手メーカーが何千もの犬猫の飼育データや豊富な症例数を基に、フードの安全性に一定の信頼を置けるためです。
彼らは集積された様々なデータを製品開発に反映させています。
愛する家族であるペットのフードを選ぶ際は、ご自身のお子様のために選ぶ視点を持ち、添加物や着色料が多い製品は避けるようにしましょう。
参考:アニコム『家庭どうぶつ白書2024』


