愛犬の妙なクセ 足をよくなめるのは 強迫神経症の疑いも

愛犬の妙な行動に次のようなものがあります。
自分の尻尾を延々と追いかける。
飛んでもいないハエを追い落とすしぐさをする。
影や光を延々と追いかける。
自分の足をかんだりなめたりする。

「またやってるわ」と見過ごしていることが多いのではないでしょうか。

これらの行動は、退屈しのぎやストレスで行ったものが気分転換になり、それが常習的になったものと言われています。

放っておくとやがて、例えば足をかんだりなめたりしないと逆に不安になってしまいます。

このような状態を、強迫神経症と言います。

自分の足をよくかんだりなめたりする場合
1.皮膚病を疑う
傷や虫にかまれた形跡がないなら、皮膚病の可能性があるので、獣医さんに診てもらいましょう。

2.強迫神経症を疑う
皮膚病でないのなら、強迫神経症の疑いがあります。強迫神経症は、独りでいる時間が長い犬に多くみられる病気です。運動不足や愛情不足が原因だと言われています。

なめ続けると、皮膚がただれたり肉芽種(にくがしゅ/にくげしゅ)とよばれる皮膚の塊(かたまり)ができることがあります。

強迫神経症への対応
・運動不足や愛情不足を解消して、飼い主と一緒にいる時間を長くすることで軽減されます。

・軽減されてもちょっとしたきっかけ、例えば、他の犬に威嚇されるなどの恐怖によって再発しますので、エリザベスカラーで強制的になめないようにする方法もあります。

・エンドルフィン遮断薬やクロミブラミンなどを投薬する。

クセだと思って見過ごさずに、時々、行動や皮膚の状態をよく観察してみましょう。

 

分離不安症のための治療補助薬-クロミブラミンを主成分とする薬-

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